認知行動療法とは

※5分ほどで読めるようにまとめています。

~認知・行動療法の体系~

認知・行動療法は行動療法と認知療法それぞれの体系で成り立ち、症状や問題の改善をすると同時にセルフケアの促進を目指しています。

認知・行動・感情・身体反応は相互関係にあり、それらの何か1つが変化することで、相互関係にある全体に影響を与えており、それらの影響によって、環境といった自己以外の外的要因(他者など)にも変化を与えるキッカケともなっています。

行動には生活の中であたりまえとなっている習慣的行動や、無意識に行ってしまうクセのような行動が含まれており、それらの行動によって考え方や捉え方、そして感情や身体反応、自身の周りである環境に影響を与える機能を持っています。

認知には考え方や捉え方、経験に基づく思い込みや成育過程で身に付いた信念といった、様々な認知パターンがあり、それらの認知が行動に影響をもたらし、感情や身体反応、環境に影響を与える機能を持っています。

そしてときには自分自身をつらくさせてしまうような認知や行動が習慣的に繰り返され、悪循環を起こしてしまうことがあるため、問題の維持・発生・発展させている認知パターンや行動パターンを変容・修正することによって、気分の緩和や問題の改善、そして今後予想される問題への対策・予防を目指していきます。

また研究により、認知・行動療法はうつ病や不安障害などの精神疾患、心身症や糖尿病といった生活習慣などに大きな効果があるとされています。

~認知・行動療法の特徴~

>改善・解決を協働的に目指していくのも、認知行動療法ならではの特徴です。

従来のカウンセリングでは面接場面でのみ介入することがほとんどであり、悩みを傾聴し共に悩みを抱えて共感・理解していき、自己成長・回復を期待する姿勢が多い一方で、認知行動療法では傾聴で得た情報から、抱えている悩み・問題の正確な理解を進めていき、1つのチームとして共に問題解決を目指していきます。

協働的に取り組むために、問題や症状などを実際に書き出して、お互いが見えるようなかたちに整理をしていき、それを客観的に眺め協働的に作戦を練っていきます。

また、問題は面接場面で起きているわけではなく、個々人の生活の中、現実場面で問題が発生しています。

その現実場面での問題と、どのように向き合い対処していくかを共に考え、実際の生活への介入が大切と考えられているため、面接場面だけではなく、面接以外の現実場面にもアプローチをしていくことも大きなポイントです。

そして整理した悩み・問題を解決していくには、科学的根拠のある,より実践的な技法を扱い問題の解決をしていきます。
認知行動療法で扱われる技法は理論に基づいたものだけではなく、実践してみて効果があったと評価されている技法のみを活用しています。
(例:不安障害には曝露療法、うつ病には行動活性化など…)

そのため相談者の方の状況や問題に合わせた、より実践的な技法を流動的に選択していくことにって、効果を最大限発揮することができます。

さらに、それらの技法を活用していくと同時に相談者の方自身も技法を身につけることができ、自分自身が治療者となることで今後の予防や対策を自分自身でできるように目指していきます。